よくある症状

  • 顔や背部、胸に生じるときに痛みのある赤いプツプツ
  • 思春期くらいから皮疹が生じる
  • 体調や生理などによって改善と悪化を繰り返す

ニキビって何?

ニキビは医学的には「痤瘡」といい、思春期以降に主に顔に生じます。穴づまり(面ぽう)により毛穴に皮脂が過剰にたまり、そこに感染が生じて炎症を起こした状態をいいます。

その種類は、主に以下の4つに分けられます。

白ニキビ (閉鎖面皰)

毛穴の中に皮脂や角質が詰まっており、表面が白く盛り上がっている状態です。

まだ炎症を起こしていない段階で、比較的軽度なニキビです。

適切なケアをすれば、比較的治りやすいのが特徴です。

黒ニキビ (開放面皰)

毛穴の中に皮脂や角質が詰まっており、空気に触れることで酸化し、黒く見える状態です。

白ニキビと同様に、まだ炎症を起こしていない段階です。

白ニキビと同様に、適切なケアをすれば、比較的治りやすいのが特徴です。

赤ニキビ (炎症性ニキビ)

毛穴に詰まった皮脂や角質が炎症を起こし、赤く腫れ上がっている状態です。

痛みや痒みを伴う場合があり、触ると熱く感じることもあります。

適切なケアをしなければ、膿が溜まることもあります。

黄ニキビ (膿疱)

赤ニキビがさらに悪化し、膿が溜まった状態です。

大きな炎症を起こしているため、痛みや痒みが強く、触ると膿が出てくることもあります。

札幌市中央区の中央図書館前皮ふ科の治療法

それぞれの段階にあった治療法をしないと有効な効果は得られません。

例えば白ニキビや黒ニキビでは毛穴づまり(面ぽう)に対する治療、赤ニキビでは抗生剤などの細菌を抑える治療法、にきび後の紅斑や色素沈着にはスキンケアなどが重要となります。赤いぶつぶつしたにきびや膿をもったにきびがあれば、いくつかの治療を組み合わせたり、あらかじめ毛穴づまりと抗生物質の2種類の薬を混ぜた配合薬を使ったりして積極的に治療します。赤いぶつぶつしたにきびが良くなった後は、抗生物質の飲み薬や塗り薬を中止して、再発予防(維持療法)をする方法が、標準的です。また、毛穴にたまっている皮脂を針で穴をあけて押し出す面皰圧出という処置も行っています。そのほかに自費の治療として札幌市中央区の中央図書館前皮ふ科ではレーザーフェイシャルも行っています。レーザーフェイシャルとは、低出力のレーザーを当てることでニキビの原因となる皮脂腺を破壊することや、ニキビを引き起こすアクネ菌を減らすことができる他、ニキビのできにくい肌質に改善することが可能な中央図書館前皮ふ科でも人気の施術です。

レーザーフェイシャルについて詳しくはこちら

また、基本的なこととして洗顔があります。1日2回の洗顔をサボるとニキビが悪化しますので怠らないようにしましょう。洗顔料は、自分の肌質に合ったものを選び、ぬるま湯で丁寧に洗いましょう。ゴシゴシ擦ると肌への負担が大きくなってしまうため、優しく洗うように心がけましょう。また、洗顔後は、しっかりと水分を補給することが大切です。乾燥した状態は、皮脂分泌を促し、ニキビが悪化しやすいため、化粧水や乳液などで保湿を行いましょう。生活習慣もニキビの予防に大きく影響します。バランスの取れた食事を心がけ、睡眠不足やストレスを避けるようにしましょう。食事では、ビタミンB群やビタミンCを多く含む野菜や果物を積極的に摂取することが大切です。睡眠不足は、ホルモンバランスを乱し、皮脂分泌を促進するため、質の高い睡眠を心がけましょう。ストレスも、ホルモンバランスを乱し、ニキビを悪化させる原因となります。ストレスを溜め込まないように、適度な運動や趣味を楽しむなど、ストレス解消方法を見つけることが重要です。

さらに、ニキビ予防には、紫外線対策も大切です。紫外線は、肌の炎症を起こしやすく、ニキビを悪化させる原因となります。外出時には、日焼け止めクリームを塗るなど、紫外線対策をしっかり行いましょう。

Q&A

ニキビを繰り返してしまうのはなぜ?

ニキビは毛穴づまりが原因により生じます。そのため、その状態が改善しなければ何度も繰り返します。

これには赤ニキビに対する抗生剤治療などだけでは不十分であり、その前段階である面ぽうや毛穴の皮脂に対するアプローチが必要です。
面ぽうによるつまりを改善する外用剤が複数出ており、これらをうまく使っていくことで、ニキビができにくい皮膚にしていく薬剤が必要です。

また、ニキビの改善には時間がかかることも知っておくべきでしょう。数ヶ月から1年程度をかけて治していく必要がりますので根気強く治療する必要があります。

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不潔だからニキビができるのですか?

ニキビは不潔にしているからできるわけではありません。毎日、余分な皮脂や汚れを落とすために洗顔は必要ですが、強くこすったり、1日に5回も10回も洗顔したりする必要はありません。このような洗顔法では炎症がおきて、にきびは悪化します。

洗顔は1日2回洗顔料(洗顔石鹸など)をよく泡立てて、手で優しく洗い、十分な水で洗顔料を洗い流してください。洗顔料はニキビ用のものをおすすめします。洗顔後に乾燥が気になる場合には、保湿用の化粧品や保湿剤を併用してください。

メイクアップをしている場合には、最初にメイク落としでメイクを落としてから、洗顔してください。お肌に負担の少ないジェルタイプのクレンジングがおすすめです。

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