よくある症状
- 手や足の指の間やかかと、股の皮が剥けたり赤くなってかゆい
- 肌に赤い円形状の炎症がある
- 頭部に楕円形の脱毛があり、かゆみはないがフケのような皮膚片が落ちる(頭皮白癬)
- 爪が分厚くなっている、色が白~黄味っぽく濁っている(爪水虫)
水虫とは
水虫は白癬菌というカビの一種が皮膚で繁殖する疾患です。水虫は皮膚の角質を好み、皮膚であれば足だけでなく体のどこでも繁殖します。犬や猫からうつることもあります。
足に水虫が多い理由は、白癬菌が高温・多湿を好むため、靴などで蒸れる足が住みやすいためです。水虫になると指の間がジュクジュクするイメージが強いですが、それ以外にも小さい水疱ができたり(水疱のなかに水虫がいます)、乾燥してヒビ割れたりと多彩な症状がみられます。
爪も角質でできているので水虫が繁殖します。爪水虫は治療に時間がかかります。
実は皮膚科医でも見た目だけで水虫を診断することは難しく、必ず白癬菌の検査をします。検査では皮むけした皮膚を顕微鏡で観察し、真菌を確認します。
どうやってうつる?
お風呂マットやプールの床には水虫菌がいることが多く、皮膚についたまま24時間以上そのままにしておくと繁殖するようになります。足の皮むけやひび割れなどがあると、もっと早い時間で繁殖することもあります。
家族に水虫の方がいる場合、風呂マットやスリッパは別にしましょう。また、家族で同時に治療をすることも重要となります。
どのような治療がある?
水虫の治療は基本的には塗り薬です。薬を毎日塗ることで治癒します。足水虫では皮むけなどがある部位だけでなく、足裏全体に塗ることが重要です。水虫は目に見えないので、一部だけに症状があっても実は足裏全体に拡がっており、塗ってない部分からまた拡がってきてしまうからです。
爪白癬の場合は内服薬と外用薬の両方があります。いずれの治療でも爪白癬は長期間の治療(半年以上)が必要になります。
水虫は根気よく治療すれば治る病気ですが、再発することも少なくありません。治った後も同様の症状がでたら受診するようにしましょう。