よくある症状

  • 部分的に髪がないことを家族や美容師に指摘された
  • 脱毛部からなかなか髪が生えてこない
  • 脱毛部が広がってきた、もしくは数が増えた

何が原因?

メカニズムははっきりとは分かっていませんが、毛包に対する自己免疫反応により毛が抜けると考えられています。つまり体が毛を異物として排除しようとしている状態になるということです。

これらの反応がそれぞれの遺伝子的な背景(つまり体質)をもとに、身体的・精神的ストレスがきっかけとなり生じると考えられています。

ストレスが原因で髪が抜けるという話が昔からありますが、完全に嘘とも言えないということです。

1つじゃなく複数できている

抜ける部位が1箇所のこともありますが、複数の箇所に脱毛が生じることもあり、大きさも様々です。重症の場合では頭全体に脱毛が及ぶこともあります。

また、髪だけでなく眉毛やまつげ、ヒゲや体毛にも及ぶこともあります。

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どんな治療がある?

円形脱毛症は自然経過でも毛が生えてくることがあり、必ずしも治療が必要な疾患ではありません。しかし、複数できていたり脱毛の範囲が広かったり、小さいけど目立つ場所にできたりといった理由で治療を行います。

残念ながら治療に特効薬はなく、免疫反応を抑えるステロイドや紫外線治療、局所免疫療法と呼ばれる治療などを組み合わせて行います。

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なかなか毛が生えてこない

円形脱毛症は自己免疫による毛包を攻撃することによって生じる脱毛です。毛包は毛を作り育てる植物でいう土壌のような存在です。毛が外からひっぱって抜けた場合などは、この毛包に問題がないためすぐに次の毛が生えてきます。

一方、円形脱毛症ではこの毛包がダメージを受けるため、すぐには生えてきません。まず自己免疫による攻撃が落ち着き、毛包が回復するのを待って、その後に毛が生えてきます。その期間はかなり個人差がありますが、最低でも3ヶ月から半年はかかると感じています。

そのため、治療を開始してもなかなか発毛が見られず心配になりますが、そもそも上記のようなステップを踏む必要があるため、時間がかかるものとご理解ください。

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