よくある症状

  • 顔、胸、腕などの左右のどちらか片方に帯状の赤いブツブツができる
  • 非常に痛い

帯状疱疹とは

水ぼうそうに感染したことがある人であれば、誰でも発症する可能性がある病気です。

ご高齢の方や、疲労が蓄積して免疫が低下しているような時に、眠っていたウイルスが再活性化し症状が出てきます。

症状

帯状疱疹は、体の神経の分布に沿って帯状に赤いブツブツや水疱などの発疹ができ、強い痛みを伴うこともあります。痛みが先に生じて、その後に皮疹が生じるケースもあります。

多くは体の限られた部位(顔、胸、腕など)の左右のどちらか片方のみに帯状に発症しますが、稀に全身に発疹が広がったり発熱することもあります。

約1週間程度で次第にかさぶたになり治っていきますが、症状の程度によっては潰瘍になったり傷あとが残ったりします。また、痛みが数か月以上持続することもあります。

目の近くに発症した場合、角膜炎や結膜炎になってしまったり、耳の近くに発症した場合は難聴や顔面神経麻痺が発生する場合もあり、眼科や耳鼻科の診察が必要になることがあります。

治療方法

ウイルスの増殖を抑える薬剤を内服します。また、赤いプツプツや水疱部には外用剤を使用します。痛みに対しては鎮痛剤やビタミンB12剤の内服を行います。

帯状疱疹の痛みは冷えると悪化する方が多いため、カイロや厚めの衣服で温めることも効果的です。

Q&A

帯状疱疹はうつる?

過去に水ぼうそうに罹患したことがある方には基本的にうつりません。
ですが、一度も水痘にかかったことがない乳幼児や小児、免疫が低下している高齢者、ワクチン接種歴も罹患歴もない方には水痘として感染してしまう場合があります。

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子どもとの入浴は可能?

厳密な隔離は不要ですが、水痘に未感染のお子さんやワクチン未接種の方が直接患部に触れることは避けてください。タオルの共用も避けたほうが無難です。
特に全身に発疹が出ている場合は感染力が強くなっていますので、身の回りに水痘の免疫がない方・免疫が低下している方がいる場合は気を付けてください。

治療を開始し、かさぶたになる頃には感染力はほぼ消えていますので通常の生活で構いません。

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再発する?

以前は一生に一回程度と言われていましたが、平均寿命が伸びている昨今では2〜3回かかる方も増えてきました。

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子供も帯状疱疹になる?

一般的には50歳以上で罹患しやすいため、小児で帯状疱疹になることは滅多にありません。しかし、水痘に罹患したことがあればどの年齢でも罹患する可能性はあります。

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痛みがとれません。

帯状疱疹はウイルスが神経を傷つけなが増殖しますら発症します。程度によっては痛みが消えるまで数か月から数年かかる場合もあります、辛抱強く回復を待ちましょう。

患部をあたためると痛みが楽になりますので、入浴や厚着は効果的です。カイロの使用も有効ですが、感覚が鈍っていることがあるので低温やけどには注意しましょう。ほかに鎮痛薬の内服や神経ブロックを行うこともあります。

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